誰にも分け隔てなく丁寧に接するような人は、誤解を招きやすい。
誰でも子供の頃は純真で、常に笑顔で話したりする。
思春期を経て、それなりに挫折を味わって、
斜めに人やモノを見るようになる。
それが普通だと、自分は経験から思わざるを得ない。
職場にいる女性で、少女のような穢れのない笑顔で、
接してくれる方がいらっしゃる。
そんなに笑顔でいたら、逆に疲れてしまうのではないかと、
こっちが心配になるくらいだ。
まァでも、色々と幸せだから、あんな感じなのか。
小柄で華奢な、プールで日焼けした小学生みたいな、
元気はつらつ感が半端ない。
そんな人が困っていたら、出来る限りの事をしてやらんと、
男が廃るのです。
ライトスタンドが定位置で固定出来ず、
仕方なく彼女は視力矯正用のメガネを掛けていた。
それもまた可愛かったのだが、
すかさず緩んでいたネジを締め込んで、
自由な角度で固定出来るように調整をしたのだった。
何となく、自分も充実感を得られた、
そんな日だった。