危険人物

自分が若かりし頃、当時の上司から何度も言われたのが、

「見た目は悪いけど、案外良い奴」なんてのは、

ドラマや映画のフィクションであって、現実世界には存在しないんだよ。

と。

昨年春、新入社員歓迎会で事件を起こした係長は、

見た目がモノホンの893。

今週、その顛末を知る機会に恵まれたので、

暮れの忘年会では、皆さんに公表するしかないと、

しかし、宴会後にエレベーターを待っていた新入社員に、

抱きついてるくせに、「酔っぱらっていて覚えていない」

危機管理能力ゼロ人間だな。

俺も遠い昔には色々あったが、女性に抱きついた記憶は、

流石にない。

権力の座に居座り続けると、

大抵は謙虚な気持ちと正反対になってしまうので、

軌道修正してくれる人が傍に居れば救われるのだけれど、

既にモンスターと化しているので、

手遅れなんざんすよ。

 サバンナの肉食動物が襲撃するのは、

草食動物でも逃走能力が劣る子供や傷を負ったりしている者ばかり。

セクハラやパワハラに及ぶ連中の頭の中も、

「こいつらなら反抗せずに泣き寝入りするに違いない」

そんな手応えを感じてやってしまっているのでしょう。

嫌な世の中ですね。

「必殺仕事人」が現代にも居たら、

仕事を頼んで消してもらいたいくらいです。

マジで。