物欲

 「欲しくて買ったのだから、嫌がらず大切に使え」母親から良く言われた言葉だ。
高価なモノを買う時の理由、それは「欲しいから」
高価なモノを手放す時の理由、それは「飽きたから」

 ただ、「欲しい」と思う心理は、活力・原動力となる。
物欲が無ければ皆が仙人になっちまいます。
 そして、「飽きる」という心理は、興味が無くなる事。
つまり、忘れてしまいたいような経験を記憶から消すには、
必要になる「機能」

 まァ物欲もこの年になれば、徐々に薄らいで行きますよ。
欲しくて買っても、買ってから置き場に困るようじゃ意味が無いし。
詰まる所、所詮「モノ」ってのは永遠じゃない。
「モノ」だけに限らず、此の世のすべてが「有限」

 必要なモノが壊れたら新しいモノに買い替えるのは自然な流れだが、
私がクルマに乗り始めた頃は、
3回目の車検前に買い替える(新車登録から7年)人が殆どだった。
当時はクルマの耐用年数も現在とは比べものにならず、
実際、最初に乗ったカローラ2ドアも、
7年目でマフラーのタイコ部分が剥がれてしまい、消音が甘くなって、
ダイナミックな排気音を響かせながら走っていた。
ドアの水抜き穴から錆が出て、塗装が浮き上がったりもした。
オドメーターが10万kmでゼロに戻る仕様だった事からも分かるように、
10年10万kmで廃車処分されるクルマが多かった。
それに、10年以上経過しsたクルマは車検が毎年でしたから。

 1990年代以降のクルマは、耐久性が著しく向上している。
そして、長引く不況で車齢10年以上のクルマが普通に走っている。
職場の同僚はバッテリー交換が未経験らしい。
男ならワイパーブレードやバッテリーくらいは自分で交換出来なくちゃねエ…。
昔はガレージジャッキを使って自分でオイル交換もしたけど、
流石に面倒なので今はディーラー任せ。
ターボエンジンじゃないから、オイルは8ヶ月毎に交換。
本来なら1年毎でも良いのだが、通勤が片道5分でシビアコンディションに該当するから、
大事を取って8ヶ月にしている。

 会社が近場なのは良い事だが、クルマに優しいのは片道20分以上の距離。
こらからの季節は水温が上昇しないうちに会社に到着してしまう。
そんな環境で14年間使い続けても、燃費が悪化しないホンダエンジンは素晴らしい。
性能は厳密に言えば下がっているのだろうが、目に見えて遅くなっているとは感じない。
ムシャクシャしてアクセルをべた踏みするような事も今は無い。

 最近、VWのUP!が気になるが、日本仕様は2ペダルMT。
要はクラッチ操作をクルマ側がやってくれるワケ。
日本のユーザーに靡いたとも言えるが、何故に普通のMTを入れてくれなかったのか?
CVTやトルコンATに慣れた女性には不向きというレポートが多い。
台数限定でも構わないので、MTの導入を希望したい。
後から出るであろう「GT」は6速MTかも知れないが…。



突然、思い出したかのように、彼女の曲をyoutubeで見倒しました。
今でもLPレコードは持っていますが、残念ながら聴く為の設備が存在しません。
高校時代、MBSヤンタン火曜日リスナーだった私。
奈保子さんの歌は癒されます。