スピード

 バイクのタイヤを交換した。
厳密に言えば、先週土曜日なのだが、何しろ天候不順で朝から雨。
クルマならタイヤを履き替えるのに天気なんか関係ないけど、
バイクは路面が濡れていたらアウト。
雨の合間を縫って何とか作業をしてもらった。
ついでにエアバルブとブレーキフルードも交換。
まァ、4年間エンジンオイル以外ノーメンテだったから、
それでも何もなかったかのように走ってしまうホンダのバイクは凄いわ。
ただ、タイヤの皮剥きを速攻で済ませるような熱意が薄らいでいるのも事実。
自分が年を重ねたせいか、「飛ばす」という行為から遠ざかっている。
ここまでの性能が本当に必要なのかと…。
同じ250㏄でもオフロード車なら、未舗装路を緩やかな速度で走破しても”ヒャッハー”だろう。
オンロード車は、他の車両と同じ道路を走るので、どうしてもストレスが溜まる。
速度域が高いので、リスクと背中合わせだし。
買った頃(4年前)は、その危険性も込みで楽しくて仕方なかったが、
あれから4年経って、流石に自分がもう若くないという事を実感している。
素直にオフ車に買い替えるべきか、増車で対応すべきか…。
実際にオフ車を買ったら、取り回しのし易さと燃費の良さから、
CBRには乗らなくなるに違いない。

 暑さが一段落して、体に蓄積した夏の疲れが伸し掛かって来ているのかも知れない。
そのうち涼しく過ごせる気候になれば、気も変わるだろう。

 現在所有しているバイクもクルマも快適性より速さを求めたモデルだから、
どちらかを違った趣向のモノに変更したい気もする。
ただ、乗れるうちは手放そうとは思いませんけど。

 スリルが快感とはならない自分の姿に老いを感じる9月の夜。



町内にある関所跡に行ってみた。
当時を窺い知るような建物は残っていないが、
旧街道より少し川上に新橋が架かっているので、
関所跡を通過するクルマはゼロに等しい。
ここには理容店と郵便局しかない「寂れた町並み」
訪れる人も少ないだろう。
それでも「五料関所跡」と検索すれば結構ヒットする。
地元に住んでると、いつでも行けるから、結局行かず終いってのは、
どこにも有る話だ。
中学の同級生で、粗暴でガサツな野郎が住んでいた地域。
そいつが石川秀美好きというのを知り、
私は表面上は石川秀美に興味ナッシングという態度を取っていた。