蝉時雨

 夕方になると激しく蝉の鳴き声がする。
ツクツクボウシの大合唱は、
もうすぐ夏が終わるという知らせなのだ。
気が付けば夜7時で普通に暗闇だ。
もう夏至から2ヶ月弱経過しているのだから当然か。
まだ、夜は蛙が鳴いているが、
これがコオロギやスズムシになると、めっきり「秋」
夏と秋の端境期は、
何とも言えない気分になってしまう。
「これでウンザリする暑さともオサラバさ」
という嬉しさと、
「夏の開放的な気分も来年までお預けか…」
という寂しさ。


 世間は盆休みなんですが、
他の行事は太陽暦でやってるのに、
お盆だけ太陰暦ってのは、どうなんでしょうか?
理由は帰省する際に学校の夏休みと重なった方が都合良いとか、
終戦記念日の8/15に合せたとか諸説ありますが、
それなら正月も旧暦で良いと思います。
「新春」が新暦1月1日じゃしっくり来ないし、
「七夕」の夜空だって旧暦なら梅雨が明けて夜空の星が眺められる筈。
日本の風情・情緒には旧暦が合っている事に違いありません。
実際、私の家では昭和50年代までお盆は新暦でした。
お彼岸は7日間で中日が祝日。
しかし、お盆は3日間ですべて平日の年もあるので、
会社や学校が休みの旧暦で行うのは自然な流れかも知れません。
盆休みも地方公務員やJA職員が普通に出勤している姿を見ると、
自分は会社員で良かったと感じずに居られない。
あんた等はたんまりオゼゼを貰ってるのだから、
シフトで休みを取るのは当然でしょうよ。