夜明けの来ない夜はナイ。
心配したって、どうしようもナイ。
明日は明日の風が吹く。
曇り空で太陽の陽射しが遮られてしまい、
毎日寒さが厳しい。もう６日目だろうか。
あまり寒がらないハズの俺が、「寒い」と感じるのだから、
寒さに弱い人は、暖房を効かせ捲くりでないと生きて行けないだろう。
俺もこれから先の事を思うと、リビングにもエアコン付けとけば良かったと、
少し後悔している。
11/29のＮＨＫ-ＦＭ公開生放送の観覧希望ハガキを書いた。
当選する確立は低いが、出さなきゃ当たらない。
往復ハガキの投函に郵便局までバイクで行ったが、この陽気で上着なしは少し無謀だった。
罰ゲームまでは言わないが、吹き抜ける風にアクセルを開けるのを躊躇うくらいだ。
だが、もし上着を着て向かったら…。いつもの休日の行動パターンの繰り返しになっちまう。
そうならない為に、トレーナーで外出したのは正しい選択だった。
俺には禁を破らないように箍が必要なのさ。
正直言って、今の生産量では、あそこに終日１人置くってのは適正ではない。
以前は、手が空いたら設備を見てくれたり、掃除をしたりと、動き回ってくれていたけど、
このところ、ベイ・パート君と喋ってばかり。あれも彼女なりの意思表示なんだろう。
「あたしは、もう気を利かせて他の仕事までやりません」
そう考えると、やっぱり今が潮時なのかも知れない。
「有給を消化してから辞めたい」というのも正論だ。
とは言え、出勤・休日を交互に繰り返されたら、迷惑がかかるって事くらい分かるだろう。
例え今年末で居なくなる身だとしても。
それを承知の上で休んでいるのなら、相当の性悪女だな。
もう俺の手に負えんわ。
さっさとチンピラ野郎と一緒になってしまえば？
残念ながら、今すぐにそれは出来ないだろう。
そんなに金を持ってるはずがナイから。
費用が嵩む行為を揃ってやってしまったのは失敗だったね。
仕事は先行き不安。その上所帯を持つなんざ、自殺行為だ。
貧しさ中で、暮らしは壊れて消えていく。
そんな結末がお似合いさ。
二人が交際してるって事実は３・４日目にばかり休んでりゃ、
誰だって解るわ。もっと気付かれないように行動出来ないのかね？
馬鹿じゃネエの？引継ぎの時もコソコソ喋りやがって。
そうやって、職場に迷惑をかけてまで交際するような行動が、
社会人としては「失格」仕事は出来るかも知れないけど、
あまりにも、だらしなさ杉。
自分が休みで、下半身が疼いても抱いてくれる男がいないのは、
寂しくてたまらない。だから常に二股。
しかも目の前にいる男しか愛せない、とても悲しい性（サガ）。
最終日に見せた彼女の狼狽振りを、俺なりに解釈してみた。
出勤時に俺が前を走っていて、前走車を追い越しても何も言わなかった。
同じく後ろを走っていても、それに触れるような素振りも見せず。
それに引き換え、退社時に先にクルマに乗り込んで駐車場を後した俺が、
普段は絶対に通らないハズのルートを通り、
Ｔ字路を左折した自分の目の前に居たのが、相当な驚きだったようで。
「なんで逃げるように帰ったんですか？」
上り坂で、正面衝突というリスクを犯してまで追い越した事を不審に思われたが、
寧ろ日曜朝で交通量が少ないという確信から、追い越しただけであって、
「逃げるような帰り方」という彼女の表現は不適切。
それに、坂を下った信号は赤だったので、決して逃げた訳じゃない。
もし、そうなら信号無視してでも振り切るだろう。
何なら俺が逃げなきゃならない理由を教えて欲しい。
あの日は３日目で、もう１日仕事が残ってるんだから帰って寝るだけ。
「そろそろガソリンの値が下がるだろう」と思い、帰り道にＧＳへ寄っただけ。
これから、どうするつもりだろうか。
あんな帰り方すりゃ、明日から仕事にも来たくはないだろう。
俺と顔を合わせるのは嫌だろうし。
そこまで承知の上での立ち振る舞いだとは思うが、
デスク上に仕事を残して、私物も置き放しで帰るくらいだ。
当て付けかも知れないが、いい大人の遣る事じゃないな。
向かい合って納得が行くまで話をしたい気もするが、
明日からは平日なので、そんな時間は取れない。
まさか、こんな幕切れが待っているとは思わなかった。
ひっそりと居なくなるような性格じゃないとは感じていたが、
負の感情を剥き出しにして、俺に弓を引いてくるとは。
俺の予感では、チンピラ野郎が仕向けたような気がするぜ。
肉体関係を持った男の言葉なら絶対信用するだろう。
もう奴の存在自体、目障りだから消えて亡くなって欲しい。
荒神様に御祷りするしかありません。
あんな卑劣な手を使うような輩を俺は絶対に許さない。
こっちがどれだけ損害を被った事か。
