備え

 毎年12月末に飛来する白鳥が、今年は13日には来ていた。
それだけ気温が低いという証拠だ。遠路はるばるシベリアから越冬に来るのだから。
 周辺の山々も雪で白く染まっている。例年なら年明け後でないと見られない景色。
総合的に判断して、昨日クルマのタイヤをスタッドレスに履き替えた。
今年みたいに大雪に見舞われてから悪天候の中、タイヤを履き替えるのは危険過ぎる。
案の定、左側のタイヤは前後とも錆で固着しており、
ナットを外してもタイヤを左右に揺すらないと外れなかった。
晴天下だったから特に慌てずに無事作業を終えたが。
前後にジャッキを入れて行ったので、大幅に時間と労力をセーブ出来たし、
翌日に腰や膝の痛みを感じる事も無かった。
 車載工具のジャッキを4回上げ下げするだけで、かなり体力を消耗してしまう。
これが前後同時に上げた場合は、感覚的には2度上げ下げするだけ。
ただ、耐荷重が同等のジャッキが車載以外にもう1つ必要だから、
普通車+軽自動車なんて場合は無理。そりゃ軽自動車の履き替えならOKだが。
エア圧は今日になってから2.2に調整。
これから3月末まではスタッドレスで様子見だ。
タイヤの接地面が狭いから、ステアリングを回した時の反力が少ない事。
その分、交差点では完全に徐行しなければならない。

 流石に大抵のドライバーが今年の大雪を経験しているのだから、
ノーマルタイヤしか持ってません」ってのは稀だろうけど、
自宅に収納スペースが無い場合は、金銭的にOKでも、結局買わなかったりする。
そんな連中は雪が降れば有給申請だろうから、当日は問題ないが、
数日後の雪が解け出してからの方が面倒で、
日陰は凍結したままなのでノーマルタイヤの連中が露骨にノロノロ運転して渋滞の元。
急発進・急ブレーキ・急ハンドルさえ注意すれば、別段神経質になる必要もないのだが、
オートマで走行中はDレンジに入れっ放しだと、
アクセルを離してもエンジンブレーキ効果が得られ難いので、あんな運転になるのだろう。
Dレンジの下に有るポジションも必要だから付いているってのに。
自分はMTなので適切なギアを状況に応じて選択する行為を無意識のうちに日常的に行っている。
実際は各ギアでの守備範囲が広いので、それほど神経質になる必要も無い。
但し、雪道の場合は普段より早めにシフトアップして、
あまりエンジンを回さないように心がけますけど。
前輪駆動だからスタッドレスさえ履いていれば駆動輪がスリップするような事は滅多にない。
豪雨の中、ハイドロプレーニング現象に見舞われても、
ステアリングを正しく握ってさえいれば何も起こらなかった。
後輪駆動の自然さが忘れられないが、冬場に面倒なのは嫌です。
今は電子デバイス(VSC・TRC・ABS等総合制御)が助けてくれるけど、
それは低μ路に限って言うと、スタッドレス有りきでセッティングされていますから。
過信は禁物です。どんな優れた機械でも、操っているのは人間です。

 今冬はカーポートが潰れるような大雪に見舞われないよう祈っています。