備え有れば憂いなし

 昨日、朝から降り続いた雪。
年明けから勤務している事業所は、山肌を切り開いた場所が駐車場で、
日中も日陰で一度積もった雪が中々解けない。

 流石に昨日は残業をしないで退社したが、
クルマには約5cmの雪が積もっており、
取り除くだけで5分以上かかってしまった。
フロント・リアのガラスは視界確保の為に仕方なく、
ルーフに積もった雪は加減速時に摺り落ち、
フロントガラスの視界を遮る場合が有る。
ボンネットはエンジンの熱で解けるから放置。

 作業を終え、退社時から15分後にエンジンを始動して駐車場を出られたが、
駐車場出口が結構な下り坂で、恐らく夏タイヤだと道路脇のフェンスに直撃し、
クルマも無傷では済まないだろう。
警備員は傾斜部に凍結防止剤を撒いていたようだが、
路面が雪に覆われていたのは、ほんの100m程であり、
そこを抜ける為だけにスタッドレスが必要なのだ。
ケチって夏タイヤのままだったら、
あの坂を遣り過ごす為に相当な神経を費やす羽目になったのは想像に難くない。

 私は過去に金属チェーンを装着して走行した経験があるが、
とても法定制限速度まで出せる代物じゃないし、振動も激しい。
積雪路以外だと断裂の恐れもある。
それに比べたらスタッドレスは雪の存在自体を感じさせないし、
直線に限っては乾燥路と同じ意識で走れる訳で、
タイヤが撓むから旋回時にはジェントルに走るよう心がけ、
制動距離が多少伸びるので、ブレーキングポイントを手前にするくらい。
寒空の下で軍手を嵌めてジャッキアップして装着するチェーンが、
過去の遺物で有る事を実感した次第。
実際には、私のクルマはフェンダーとタイヤのクリアランスが20㎜未満で、
チェーンは装着不可ですけど…。

 FF(前輪駆動)でLSDとABSが装着されており、
スタッドレスさえ履いてしまえば、全く問題なしというのが体感出来たので、
昨日の雪はテストドライブみたいなモンでした。
次は、もっと激しく降り積もるとイイです。