無理

　無理はしたくありません。それは誰もが思う事でしょう。
若い頃は、多少の無理をしても、活力が漲っている故に、
何とかなったのですが、流石に此の歳になると、
無理が効かない身体と化してしまいました。
　職場で人員削減が実施され、今までと仕事量は変わらず、
結果、とても忙しい。残業規制は解除されたようなモノです。
　折角の休日だってのに、寝て終わってしまうのも残念。
仕事が忙しくて有給休暇を使うのも躊躇する。
となれば、残された手段は「いい加減」これしかない。
悪い意味に取られそうですが、要は緩急を付けるって事。
少年野球をやっていた頃、監督の指導で「緩急を付けて投げろ」と言われた記憶が有る。
小学生に「緩急」なんて言葉、分かる訳ナイってのに。
緩（ゆるやか）急（いそぐ）字に起こせば簡単。
独り善がりな監督って、嫌ですね。
ワンマンとも言いますけど。
販売の仕事をしていた頃は、社長のワンマン振りがエグかった。
元は個人商店だったモノが事業拡大で結果として株式会社になっただけ。
だから、経費で自分と家族のクルマは買うし、
従業員には残業手当を付けない。
まさに「地獄」でした。
販売店の事業拡大に、販売員の補充が追い付かず、
それでも気にせず、不採算店舗を閉店せずに次々と新規出店。
私の業務は主に在庫・顧客管理でしたが、
当時はデータ処理にワークステーションを使用しており、
莫大なデータ量がＨＤＤの容量を超えてしまい、
イレギュラー的に指示されたバックアップ作業に失敗した際の責任を取らされました。
何と賞与３/４カットですよ。
まァ、定期的にデフラグさえしてりゃ、少しは延命出来たんですけど、
何しろ２２年前の話なので、仕方ありませんね。
「日時終了処理」って呼び名だったし、
それを実行すると、暫く時間が掛る。
別に実行しなくても、業務は普通に出来たし。
そして恐ろしい事にマニュアルも存在しませんから。

当時のＨＤＤは１３２ＭＢ。現在の自宅ＰＣが７００ＧＢ。
これじゃ、データがオーバーフローするのも当然。
あの頃の処遇からすれば、まだ今は天国に思えて来ました。
苦しい時代を過ごして来た経験も、無駄にはならない。
そんな感じです。

魔女
魔女狩り
魔獣狩り　夢枕獏
職を失った時期を境に、小説を読まなくなった。
もし、失職しなかったら、
サイコダイバーシリーズを読み続けていただろうか…。

小泉今日子さんの曲も一回りしたら、良いデス。