寿命

 「寿命」深い言葉です。「天寿を全うする」なんて、言うは易し、行うは難し。
私の両親は、2人とも健在なので、
子である私が先立ってしまのは、親不孝なんで許されません。
 眠れない夜に、「死」について深く考えてしまい、
尚更目が冴えてしまった事が記憶にある。
 私の尊敬する本田宗一郎さんは「人間、死んだらカルシウムになるだけ」
という言葉を残しています。
 灼熱の炎の中で元素レベルまで分解されちまうって事ですよ。

 そして、今日は眠りではなく、白昼の時間帯で死を意識した。
正確に言えば、意識せざるを得ない状況に追い込まれたとでも形容しましょうか。
 怒号飛び交うなかで、私の心の中の悪魔が目を覚ましたのは、言うまでもありません。
あァ、これでまた、縁切りの祈願へ向かう使命なんだなと。
 まさに「堪忍袋の緒が切れた」って事。

遡る事3年前。とある事情で縁切り祈願をしてしまった。
そこで味を占めた私は、何度も繰り返して神社へ通い詰めた。
結果、祈願した全ての縁切りが成就してしまい、
その事実に慄き、しばらくは縁切り祈願を封印したのでした。

 我慢にも限界があるとです。
明日は先負だから、祈願は午後が吉ですね。



明日の朝、CBR250RRに跨り、私は東へ向かう。