嶮しい路

困難な出来事に対峙する時、その人の真価が問われる。
今日が正しく、そんな日だった。
まァ現場の知識については素人同然の工場長に一部始終を報告するだけ。
深刻に考える程のモンでもない。
それに持ち時間は一人当たり15分。
ところが、そいつを遵守しない輩が多くて、結果的に相当押してしまった。
ケツが有るんだから、少しは手加減しろっての。
確かに、「私は、こんなに頑張って資料を造りました」
そうアピールしたいのは判る。
だけど、生放送ならCM入っちゃうのよ。
無理して引っ張ったら、スポンサーからクレームが来て、
始末書を提出しなければならんとです。
「時は金なり」
与えられた時間を守れない奴は、「失格」に値する。そう思う。
”フォルト”って叫びたくなるわ。
時間の流れを読む力。
俺は他人より、ホンの少しだけ秀でてる気がする。
だからって、何か得する訳でも無いけど。
報告後も、部長以外は口を噤んでいた。
何と清々しい気分だこと。
「捻じ伏せてやった」感で満たされたわ。
ただ、睡魔との長く嶮しい戦いには疲れた。
何故にあそこまで眠くなるのだろうか?
too tired(疲れ過ぎ)なんだろうな。
死神が俺を迎えに来ない事を祈るわ。



このコスチュームは、間違いなく「年下の男の子」
やっぱり「やさしい悪魔」は、あの過激な(1977年当時としては)
コスチュームとセットでなくちゃ。