左手には悪魔が棲むという。
「不浄な手」と言う意味も含めてだろう。
俺も左手が悪さをしないように、
右手で強く押さえ込みたいのだが、
如何せん、５本の指のうち３本は形が変わってしまっている。
平成元年１０月１日。
金属加工工場で働いていた俺は、
前日の仕事が残ったので、
早出をして削りの作業をしていた。
普段なら絶対に失敗するはずがないのに、
その日に限って、手袋が巻き込まれてしまい、
右手を損傷。特に酷かったのは中指。
毟り取られたから、縫合しても付かないと医師に言われた。
「絶望」というか「落胆」と言うか、
「死にたい」という気持ちになったのは、
あれが最初で最後。
済生会病院に搬送されて、１７日の入院生活。
あの周辺に詳しいのは、そのせいさ。
「とりせん」までは行かなかったけど、
「セーブオン」には歩いて通った。
右手が支障なく使えるようになったのは、
今の職場が１年中２５℃前後の環境だから。
昔は寒さで右手が冷え切ってしまい、
冬場は手袋が必需品。
今のクルマは右手位置から温風が、
送風口の切り替えに関係なく出せるから好都合。
やっぱり、右手は大事にしないと。
悪さを遣らかしかねない左手をコントロールしなくちゃ。
「笑福亭笑瓶」「心霊写真」
これで検索したら、ＭＢＳヤンタンで起きたアクシデントがヒットした。
どこまで真実かは判断しずらい。
ただ、写っているはずの顔や手が消えているのは恐いね。
傷跡が写り込んでいても嫌だな。
