解除

麗らかな日差しが降り注ぐ、柔らかな昼下がり。
アタシは、バイクで献血センターに出掛けて来ました。
成分献血をする為に。
最近は月曜日が休みってのも、別段珍しくもないみたいで、
私物を入れるロッカーが随分と施錠されていました。
携帯電話の電磁波が採血用機器の誤作動を引き起こす可能性があるので、
待合室以外は電源を切らなきゃならないんです。
最起動すると面倒なので、アタシはマナーモードにしてバッグにしまい、
バッグをロッカーの中へ。
待合室はテレビ・新聞の他に、まんがコミックが置かれており、
ドラゴンボール・ワンピース・20世紀少年など、500冊近く)
待ち時間が長くても暇を持て余さないような心配りがなされている。

以前、コミックバンチ連載「蒼天の拳」を6巻まで買ったのですが、
その後しばらく興味が薄れており、続きを読んでいなかった。
棚を見ると、16巻まで揃っているではありませんか!
普段は採血終了後5分ほどで帰って来るのですが、
(受付には15分以上休憩を取って下さい と書かれている)
今日に限っては、7・8巻を読み終えてから帰路に着きました。

採血中に、いつも担当してくれる看護師さんが
何故だか、雰囲気が違う。
妙に変だな~。だってオカシイじゃない。
髪型もメイクも一緒なのに。
名札に書かれている名前も間違いない。
そこで、微かな記憶を辿ってみた。
そん時アタシ、気付いちゃったんです。
あァこれ、マスクしていないから、
顔の輪郭がハッキリ見えてるだけなんだって。
マスクってのは、怖いなァ~

本人に聞いてみたら、新型インフルエンザの感染者数が減少し、
マスクの着用がやっと解除されたのだとか。
気管のあたりを押さえながら、
「呼吸する時にマスクは抵抗になるので、
鍛えられちゃいました。」だって。

マスクを着用してると、その人の魅力が伝わりにくい。
口元から下にかけてのラインが隠されてしまうから。
予防医学的には仕方ないのだろうが…。