興醒め

どんなに好きなモノでも、いつしか飽きる時が来る。
それは、モノだけに限らない。

遡る事随分と前だが、
中学の同窓会に、ヤマハジョグで乗り付けた彼女が、
シートから降りる時に、半袖ブラウスのワキ全開で
一瞬とは言え、処理の滞った腋を見てしまった。
まァ色々な事情あっての事。
夏の甲子園にて母校が勝ち進んでいたのだから仕方ない。

そう言えば今年、数年振りに彼女の母校は地区大会を勝ち進んで甲子園へ出場した。
やっぱり応援に出かけたのだろうか?
別にどうでもエエですけど。

永遠に辿り着けない道標に向かって、
俺の心はずっと彷徨い続ける。現在・過去・未来…。
その先に本当の答えは存在するのでしょうか?
若輩者の自分に見つけられるモノでしょうか?
悟りの境地とは、どの領域なんでしょうか?
俺は修行僧でないので、わかりません。
誰でも良いから教えて欲しい。


この曲が収録されたベスト盤を彼女に手渡した夏の日。
今でも彼女の傍に在るだろうか?
…とっくにゴミ箱行きでしょう。間違いなく。
女性は「上書き保存」ですから。俺なんか「眼中にない」って感じだもの。
それは、あの頃も今も変わらない。
届かない、救われない想い。あのシルエット。