遺物

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 私は高校生の頃、オーディオに興味はありましたが、
先立つものが無くて、親から中2の誕生日に贈られたパイオニアのプロジェクトを使っていました。

 ウォークマンの類は所持しませんでした。
何故なら、思いっ切りインドア志向だったから。

 社会人になり、CDプレーヤーは買いましたが、
時代はCDからMD そして今はポータブルデバイス
時代の変遷を感じます。

ビデオを買ったのは20歳の時。
ソニーのVHSハイファイでした。
今でもビデオデッキは手元に残してありますけど、
ライブの映像を鮮明に見たくてレーザーディスクも買いましたね。
安月給の分際で…。

あの頃は、メーカーも生産を国内で賄っていたので、
販売価格も今よりずっと高価。

家電量販店の台頭と生産拠点の海外移管。
これによって、コストダウンが激烈に進みましたが、
雇用と賃金が衰退したのも事実です。

私が部屋で使っているテレビは、未だにブラウン管の25型ですけど、
別に不自由はありません。
そりゃ液晶テレビが欲しくないといえば嘘になります。
だけど、DVDプレーヤーに地デジチューナーが内蔵されていますから、
事足りてしまうんですよね。
まァ、起動に多少待ちの時間がありますが、それは御愛嬌って奴ですよ。

最先端技術で拵えたデジタル機器は、高性能ではありますが、
「味」という観点で見ると、何だか物足りません。

LPレコードを聴くとなると、まずはレコード針をクリーニング。
再生後に、レコードに静電気防止のスプレーを吹き付けてから収納。
それ自体が儀式でしたから。
ガサツな性格の輩には扱えない代物なんです。
カセットテープに録音する時だって、RECレベルを調整しないと、
音が割れてしまう。ドルビーをオンにしないと雑音入り捲り。
テープの種類だって、ノーマル・クロム・ハイポジション・メタルと分かれていて、
テープスピードの速いクロム以上は、音がクリアでした。

でも、煩わしさから解放されるってのも、悪くはないです。
CDからテープへ録音する時は、60分・54分・42分と
再生時間で使い分けていました。
今は、とても簡単。
ただし、PCありきですけど…。

幸い、17歳から本格的にPCと接していた私は、
その甲斐あって、あまり苦も無く色んな事が出来るようになりました。


♪明日の朝も 陽はまた昇る 俺が此処に居る限り
俺が此処に 居ようと居まいと…

自分という存在が在ろうが無かろうが、世界は何一つ変わらない。
変わる訳がない。ちっぽけな存在だって事を思い知らされた曲です。